10月も残りわずかになりました。このブログでは、この2週間ほど暮らしのお金について続けて調べてきました。今回はそのまとめも兼ねて、11月から変わるお金のことを一覧にしてみました。くわしく書いた記事へのリンクも付けています。
結論:値上げラッシュは一服。でも光熱費の請求と自賠責保険は上がる
- 食品の値上げ ― 11月は1,469品目。10月(3,153品目)の半分以下に
- 電気・ガス代 ― 夏の補助がなくなった請求が届く
- 自賠責保険 ― 約13年ぶりの値上げ(平均6.2%)
- 最低賃金 ― 7府県で引き上げ
- お酒 ― 本麒麟がビールに
- 灯油 ― 輸入灯油の補助が始まる方針
1. 電気・ガス代 ― 補助の消えた請求が届く
夏の電気・ガス代の補助は9月の使用分で終わりました。11月に届く請求(10月の使用分)から、値引きの行がなくなります。
- 電気 ― 東京電力の平均的な家庭(月260kWh)で9,561円、前月より1,286円アップ
- 都市ガス ― 東京ガスの標準的な家庭で744円アップ
- 送電網の使用料 ― 11月1日から、北陸を除く9つのエリアで見直し
くわしくは → 電気・ガス代が月2,030円アップ ― 補助終了で家計にいくら効くのか
2. 灯油 ― 1年前より約15%高い
灯油は18リットルで全国平均2,573円(10月19日)と、1年前より約15%高くなっています。今は国の補助で1リットル約43円安くなっていますが、終了日はまだ決まっていません。11月からは、割高な輸入灯油の差額を補助する方針が示されています。
くわしくは → 2026年冬の灯油代 ― 缶の数で見積もってみた
3. 食品・飲料 ― 値上げは1,469品目、ひと段落へ
帝国データバンクの調査(9月30日時点)では、11月の食品の値上げは1,469品目。9月(4,965品目)、10月(3,153品目)と比べると大きく減り、「値上げラッシュは10月をピークにいったん収まる」との見方です。
ただし、前年の11月と比べると約10倍の規模です。飲料大手やスナック菓子、マヨネーズなどの値上げが予定されています。
くわしくは → 食品3,153品目が値上げ ― 家計に月いくら効くのか/9月の物価は2.1%上昇 ― 給料の伸びと比べてみた
4. 自賠責保険 ― 約13年ぶりの値上げ
車やバイクを持っている人は要注意です。11月1日以降に始まる自賠責保険の保険料が、全車種平均で6.2%上がります。値上げは約13年ぶりです。
- 自家用の乗用車(24か月) ― 17,650円 → 18,560円(910円アップ)
※離島・沖縄県を除く金額です。申し込んだ日ではなく、保険が始まる日(始期)で判断されます。10月31日までに始まる契約は今の料金のままです。
11月以降に車検がある人は、車検費用が少し上がると考えておきましょう。
5. 最低賃金 ― 7府県で引き上げ
2026年度の最低賃金(全国平均1,177円)は、10月から都道府県ごとに順番に上がっています。11月に上がるのは次の7府県です。
- 11月1日 ― 山梨 1,113円、徳島 1,103円、愛媛 1,093円、大分 1,096円
- 11月2日 ― 長崎 1,087円
- 11月15日 ― 佐賀 1,095円
- 11月16日 ― 京都 1,180円
パートやアルバイトで働いている人は、11月分の給与明細で時給が上がっているか確かめてみてください。
関連記事 → 10月から手取りが変わる? 社会保険料のしくみ(106万円の壁の撤廃も)
6. お酒 ― 本麒麟が「ビール」に
10月の酒税改正で、ビールと新ジャンルの税金が同じになりました。それにあわせて、キリンの「本麒麟」が11月4日からビールとして発売されます。値段は据え置きの予定です。
くわしくは → 缶ビールは1本約10円安く ― わが家の晩酌は年いくら変わるか
7. 年末に向けた手続き ― 11月にやっておきたいこと
11月は、年末のお金の手続きの準備をする月でもあります。
- 年末調整の書類 ― 会社から配られたら早めに提出。今年は控除が大きく増えています → 年末調整2026「178万円の壁」
- 生命保険料控除証明書 ― 23歳未満の子がいる人は控除が増える → 生命保険料控除が最大2万円増える
- ふるさと納税 ― 今年は上限が増えない(一部は下がる)ので計算し直してから → 減税なのに上限は増えない?
- iDeCo ― 12月から上限アップ。増額はネット申請なら12月1日〜24日 → iDeCo 2026年12月改正
- 市販薬のレシート ― 捨てずに保管 → 市販薬のレシートで税金が戻る
11月のお金カレンダー
- 11月1日 ― 自賠責保険の値上げ/最低賃金アップ(山梨・徳島・愛媛・大分)/送電網の使用料の見直し
- 11月2日 ― 最低賃金アップ(長崎)
- 11月4日 ― 本麒麟がビールに
- 11月15日・16日 ― 最低賃金アップ(佐賀・京都)
- 11月中 ― 電気・ガスの補助がない請求が届く/年末調整の書類の提出
まとめ
- 食品の値上げは1,469品目で、10月よりひと段落
- 電気・ガスは補助のない請求が届き、灯油も高い
- 自賠責保険は約13年ぶりに値上げ(乗用車24か月で910円アップ)
- 最低賃金は7府県で引き上げ
- 年末調整・ふるさと納税・iDeCoなど、年末の手続きの準備も
こうして並べてみると、「値上げが一服」と言っても、冬の光熱費を中心に気の抜けない11月になりそうです。この2週間で調べたことが、ひとつの地図のようにつながってきたのは、自分でも少しうれしい発見でした。
次回も、暮らしのお金に関わる話を調べてみます。
出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年9月30日)、東京電力エナジーパートナー・東京ガスの発表、資源エネルギー庁、金融庁 自賠責保険審議会、各都道府県労働局の最低賃金の公示、キリンビールの発表。発効日や金額は変更される場合があります。
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