このブログを再開して最初に書いたのが、「10月の食品値上げは3,153品目」という記事でした。今日で10月も終わり。きのう帝国データバンクから最新の集計が発表されたので、2026年の値上げを1年分まとめて振り返り、来年の見通しも調べてみました。
結論:2026年は2万327品目。来年はペースが緩むが、値上げは続く
- 2026年の食品値上げ ― 2万327品目(2年連続で2万品目超え)
- いちばん多かった月 ― 9月の4,965品目。秋に集中した
- 11月 ― 1,477品目に減り、値上げラッシュはひと段落
- 2027年 ― 品目数は減る可能性。ただし商品ごとの値上げや「量を減らす値上げ」が続く見込み
月別に見ると、秋に集中した1年
帝国データバンクの調査(主な食品メーカー195社)から、今年の後半の動きを並べてみました。
- 9月 ― 4,965品目(今年いちばん)
- 10月 ― 3,153品目
- 11月 ― 1,477品目
- 12月 ― 年末商戦を前に、小規模にとどまる見込み
1年間の合計は2万327品目で、去年(2万609品目)とほぼ同じ規模。2年続けて「年2万品目超え」となりました。
何が上がった?
分野ごとの年間の品目数は、次のとおりです。
- 加工食品 ― 6,968品目(去年の4,791品目から4割以上増加)
- 調味料 ― 6,258品目
- お酒・飲料 ― 3,381品目
- 菓子 ― 1,415品目
値上げ1回あたりの平均の値上げ率は17%。100円のものが117円になる計算です。加工食品が去年より大きく増えたのが目立ちます。
なぜ上がった? ― 「人件費」が過去最高
値上げの理由(複数回答)を見ると、今年の特徴がよくわかります。
- 原材料が高い ― 91.7%(ただし調査を始めた2023年以降で最も低い)
- エネルギー(電気・ガス・燃料) ― 63.9%(2年連続で上昇)
- 人件費 ― 51.5%(過去最高)
- 中東情勢 ― 27.5%
以前は「小麦や油が高いから」という理由が中心でしたが、今年は「働く人の給料を上げるため」「物流費が上がったため」という国内の理由が大きくなっています。
9月の物価の記事で、給料の伸びが物価を上回っていると書きましたが、その給料の上昇が今度は値段に乗ってくる。「給料も上がるが、物の値段も上がる」という流れが、数字からも見えてきました。
2027年はどうなる?
帝国データバンクは、来年の見通しをこう示しています。
- 品目数は今年より減る可能性 ― 今年の秋に集中して値上げした反動
- 一斉にではなく、ちょこちょこ値上げ ― 大規模な一斉値上げより、商品ごとの値上げが続く
- 「量を減らす値上げ」も ― 値段はそのままで中身を減らす、いわゆる実質値上げが混ざる
- パンはすでに値上げが判明 ― 輸入小麦の値上がりが理由
- 値上げの圧力は続く ― 石油製品の高止まり、人件費や物流費の上昇
きのうの日銀の発表でも、物価の見通しは2027年度に2.6%と引き上げられました。「値上げの波は小さくなるが、なくなりはしない」というのが、来年のイメージのようです。
1本目の記事からの「答え合わせ」
3週間前、最初の記事を書いたときは「10月は3,153品目、今年いちばんの値上げ」と書きました。その後の集計で、実は9月のほうが多かった(4,965品目)ことがわかり、10月は2番目でした。最新の数字で振り返ってみると、見え方が少し変わるものだと感じます。
それでも、この3週間で電気・ガス代、社会保険料、年末調整、金利と調べてきて、「上がるもの」と「戻ってくるもの」の両方を知ることができたのは大きな収穫でした。
今日からできる3つのこと
1. 「1グラムあたりの値段」で比べる
量を減らす値上げは、値札だけでは気づきにくいものです。棚の値札にある「100gあたり○円」の表示を見る習慣をつけると、損をしにくくなります。
2. よく買う物の値段をメモしておく
いつもの食パン、牛乳、卵など、5品くらいの値段をスマホにメモしておくと、値上げにすぐ気づけます。
3. プライベートブランドも試す
スーパーの独自ブランドは、同じような品質で値段が抑えられていることが多いです。
まとめ
- 2026年の食品値上げは2万327品目、2年連続で2万品目超え
- ピークは9月(4,965品目)、11月は1,477品目でひと段落
- 値上げの理由で人件費が過去最高に
- 2027年はペースが緩むが値上げは続く。パンはすでに判明
- 量を減らす値上げに注意。1グラムあたりの値段で比べよう
10月の終わりに、1年の値上げをこうして振り返ることができてよかったです。来年も、値札と家計簿とにらめっこしながら、このブログで暮らしのお金を追いかけていきたいと思います。
次回も、暮らしのお金に関わる話を調べてみます。
出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年11月(2026年10月30日発表)、日本銀行「経済・物価情勢の展望(2026年10月)」。品目数は発表時点の判明分です。
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